こんにちは、キンダリーインターナショナル教育プログラム開発担当です。

「成長社会」とされた20世紀に対し、21世紀は「成熟社会」と呼ばれています。

急激なグローバル化がもたらす「多様化した社会」やインターネットの発展による「あふれる情報」など、過去の経験や蓄積だけでは十分に対応しきれない「変化の予測が難しい時代」になりました。

このような時代を生きていく子どもたちに、いま必要なのことは何か?

この問いに対して、私たちが大切であると考えたことは「自分で自分の生き方を切り開いていけること」でした。

これから、数回にわたり私たちの教育方針の土台となる教育のあり方についてご紹介します。

第1回はOECDが定義する新しい時代の「キー・コンピテンシー(能力)」についてご紹介いたします。

1.キーコンピテンシーの定義と選択

OECDが「コンピテンシーの定義と選択」(DeSeCo)を1997年末にスタートしました。(2003年に最終報告)
「コンピテンシー(能力)」とは、単なる知識や技能だけではなく、技能や態度を含む様々な心理的・社会的なリソースを活用して、特定の文脈の中で複雑な要求(課題)に対応することができる力になります。

2.新しい時代のキーワード

<変化>技術が急速に継続的に変化する世界では、技術を習得する学習はプロセスを一時的にマスターするだけでは無く、変化に対する高い適応性が求められる。

<複雑性>社会がどんどん多様で細分化されるようになってきており、個人的な関係においても、自分と異なった他者との交流がますます求められる。

<相互依存>グローバリゼーションが新しい形の相互依存を生み出し、様々な行動が地域や国家を超えて影響(経済競争など)や結果(公害など)を与えている。

3.キー・コンピテンシーの3つのカテゴリー

新しい時代のキー・コンピテンシー(能力)は、3つのカテゴリーに分けられます。
1)社会・文化的、技術的ツールを相互作用的に活用する能力 (個人と社会との相互関係)

2)多様な社会グループにおける人間関係形成能力 (自己と他者との相互関係)

3)自律的に行動する能力 (個人の自律性と主体性)

変化が激しく多様化する社会を生き抜くためには、変化に応じて経験から学び、持っている情報や技術で自分なりの答えを導き出す力が求められています。

キンダリーインターナショナルでは「自分なりの答えを導き出すこと」に着目したプログラムを提供して行く予定です。

次回は子どもたちの個性に気づくために大切な考え方となる、マルチプルインテリジェンス理論についてご紹介します。

出所:OECD “THE DEFINITION AND SELECTION OF KEY COMPETENCIES” より

(森博樹’)