「グロースマインドセット(growth mindset)」という「心の状態」をご存じでしょうか?

この考え方は、スタンフォード大学心理学教授 キャロル・S・ドゥエック博士が、能力や才能は生まれつきではないことを「20年間の調査」で実証した「成功者たちの心理学」です。

スポーツやビジネス界での成功者たちのケーズを交えながら、この心の在り方「しなやかなマインド」として「マインドセット「やればできる! 」の研究」の中で示しています(書籍リンクはこちら)。

▶問題がむずかしいとやりたがらない子、むずかしい問題ほど目を輝かせる子がいる。それらの違いは?

『新しいことを学べたら成功か? 賢さを証明できたら成功か?』

▶︎硬直マインドセットとは?

能力を固定的にとらえる世界では 、自分の賢さや才能を証明できれば成功 、自分の価値を確認できればそれが成功と認知されます。
能力が生まれ持ったものであり、固定的に考える心のあり方は、『つまづきは失敗』と捉える。
以下の事は全て『頭が悪くて才能がない証拠だ 』と解釈をする。
・落第点を取る
・試合に負ける
・会社をクビになる
・人(友達)から拒絶される

▶︎しなやかなマインドセット

能力は伸ばせるものと考える世界では 、頑張って新しいことを習得し、自分を成長させることができれば成功という心の在り方。
能力は伸ばせると考える世界では 、成長できなければ失敗 。自分が大切だと思うものを追求しないこと、可能性を十分に発揮できないことこそが失敗となる 。

▶︎ジグソウパズルの研究より

4歳児にジグソーパズルを渡してしばらく遊んでもらう。そして、次のように尋ねてみる 。
 「簡単なジグソ ーパズルをもう一度やる ?それとも難しいのに挑戦してみる ?」
すると 、まだこんなに幼くても「マインドセットが、こちこちの子 (能力は変わらないと信じている子)」は 、安心してできる簡単な方を選択。そして 、

「かしこい子はまちがったりしないんだよ 」

とも言った 。賢いの定義は結果が全てと読み取れる。つまり、ちょっとした挑戦もできない可能性を感じるとその成長の機会を手放す。マインドセットがしなやかな子 (もっと賢くなれると信じている子 )はそうは考えない 。

「なんでそんなこと聞くの 、先生 。同じパズルを何度もやりたい子なんているわけないでしょ 」
そして次々と難しいパズルに挑戦していった 。
「あぁ 、もっとやりたいなぁ ! 」幼い女の子が嬉しそうな声をあげた。
努力している瞬間に成長の喜びがあり『このやりたい!』が不確実な状況において、物事を推し進める原動力となります。
周りの大人が子供たちに成績(結果)が全てであると関われば、おそらく子供たちのマインドセットは硬直化するでしょう。周りの大人が子ども達の『努力する過程』に着目する事で『努力して、やれば成長できる』というgrowth mindset(グロース マインドセット)を育む事が可能となります。
マインドセットがしなやかな人は、自ら進んで困難に挑戦するだけではなく、それを糧にしてどんどん成長をしていく。立ちはだかる壁が暑ければ厚いほど、力を振り絞って頑張ろうとする。
IBM社を窮地から救うために呼び寄せられたルー・ガースナーは、しなやかなマインドセットの持ち主だった。
IBM社の企業文化や方針を徹底的に改めるという、とてつもない課題に着手した途端に株価が低迷。彼はウオール街の冷笑を浴び、さんざん失敗者呼ばわりされた。けれども、それから数年後、IBMはふたたび業界トップに返り咲いたのであった

あなたは、子供たちのマインドセットをどちらに育みたいと感じますか?

<出所>マインドセット:「やればできる!」の研究,原題: MINDSET The New Psychology of Success,キャロル・S・ドゥエック(著) 今西康子(訳)